彼女を、知っていますか?


男子A 「知ってるに決まってんじゃん! あれだろ? F組の」
男子B 「あの美人を知らねー奴はモグリだろ、カンペキ」
男子A 「マジいいよな〜。なんてゆーの? アコガレ?」
男子B 「でもカノジョには無理だよなー」
男子A 「あーわかる。告る前に結果見えてるっつーか」
男子B 「そうそう。それにOKだったにしても、緊張してそれどころじゃねぇーしたぶん」
男子A 「ま、お前が付き合うことはねぇから安心しろよ」
男子B 「お前もな」



彼女のことを何と呼んでいますか?


女子C 「え? ……苗字にサン付け、かなぁ?」


下の名前では呼んでいないのですか?


女子D 「ちょっと気軽には呼べないよね」
女子C 「うん……。とっつきにくいっていうワケでもないんだけどね。なんでだろう?」
女子D 「やっぱカンペキすぎるからじゃない?」
女子C 「そうかも。怒ってるとことかグチってるとことか見たことないし」
女子D 「名前どころか、苗字で呼び捨てしてる人もいなくない?」



彼女の印象は?


男子A 「えーやっぱアレじゃね? 女神サマ?」
男子B 「あー確かに。笑った顔キレーだよな」
男子A 「そうそう! キレーに笑える女なんてそーそーいねぇぞ!?」
男子B 「そりゃそうだけどさ。でもなんか、いつも柔らかくかわしてるってカンジ」
男子A 「ソレ考えすぎじゃねぇ?」
男子B 「でも実際、告白されたとか聞かなくね?」
男子A 「いーんだよ、『本郷のクールビューティー』に彼氏ができたらおれ泣くぞ!」
男子B 「何、実はマジでアコガレてたりするわけ?」
男子A 「うるせーよ!」
男子B 「でも彼氏がいるとか、そーいうのもよくわかんねーからなー」
男子A 「お前さっきいないって言ってただろ!?」
男子B 「いないとは言ってねーから。ただ、告……」
男子A 「だぁぁぁぁぁ!! 言うな! おれはいないって信じてる!!」
男子B 「あっそ」



彼女の交友関係を知っていますか?


女子C 「ん〜平等だよね? 誰にでも」
女子D 「そーだね、責任感強そうだし、役職柄ってのもあるんじゃないの?」
女子C 「特別仲のいい人は……よくわかんないな」
女子D 「樋川君は? 一緒に仕事やってるから割と話してない?」
女子C 「それはでも、男の子だし。それにそこまで仲がいいわけでもないみたいだし」
女子D 「男と女だしね。でもオンナはグループ作るからなー」
女子C 「グループには入ってないっけ?」
女子D 「入ってたっけ?」
女子C 「入ってなくても、別にへーきそうだよね。あれだけ一人でなんでもできれば」
女子D 「確かにねー」


では最後に、彼女自身を一言で表すと?


男子B 「『綺麗』?」
男子A 「バーカ『完璧』だろ、『完璧』!」
男子B 「あーもうお前いーから」
男子A 「なんだよそれ!」

女子C 「うーん、一言じゃ言い表せない……」
女子D 「やっぱり『完璧』じゃない?」
女子C 「かな〜? 頭イイし運動できるし性格もイイし、顔立ちもはっきりしてるもんね」
女子D 「しかもほぼスッピンでアレってのがまたね」
女子C 「肌もキレイだもんねー。化粧水かな?」
女子D 「さぁね。遺伝だったらそれこそ神サマの不公平だわ」



ROUND 0. 『彼女についてのいくつかのコト』  






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05.10.31


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